今回は、仮想通貨時価総額ランキングトップ5の各銘柄について網羅的に概要を解説していきます。
現時点でのCoinMarketCapitalizationsでの仮想通貨時価総額ランクのトップ5は、下記画像のようにビットコイン、イーサリアム、リップル、ビットコインキャッシュ、イオスになります。
Contents
時価総額ランクトップ5銘柄解説
第1位のビットコインから第5位のイオスまで順番に解説していきます。
第1位:ビットコイン(BTC)
第1位はThe仮想通貨として名高いビットコインです。
ビットコインについて概要を説明するのは逆に難しいのですが、はじめて誕生した仮想通貨はビットコインであり、ビットコインの誕生がこの広大な仮想通貨とブロックチェーンのマーケットを切り開きました。
ビットコインの最も革新的だったポイントは、信頼出来る第三者無しに、通貨の取引き情報を完璧に管理できるブロックチェーンテクノロジーを利用していた点です。
ビットコインが誕生したおかげで、人類は今まで手にしたことがない政府や特定の権力によらない価値の貯蔵手段を手にしました。
またビットコインと同時に誕生したブロックチェーンテクノロジーは、分散型アプリケーションやトークンエコノミーという、新しいエコノミクスの誕生を導きました。
このような超革命的な変化を世界に起こそうとしているビットコインの仕組みについては、下記記事にて書評という形で詳細に解説していますので、参考にしてみてください。
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第2位:イーサリアム(ETH)
イーサリアムは、ビットコインと同時に誕生したブロックチェーンテクノロジーを、はじめて通貨以外に応用したプロダクトです。
イーサリアムは通称「ワールドコンピューター」と呼ばれている通り、誰でもプログラムを書き込み動作させることができるブロックチェーンプラットフォームを提供しています。
ブロックチェーンプラットフォームとは、ブロックチェーンというデータを管理しているP2Pネットワークのことです。イーサリアムはブロックチェーンネットワークをパブリックにし、誰でもそれを利用できるようにしているためプラットフォームと呼ばれたりします。
イーサリアムが提供しているブロックチェーンプラットフォームにアプリケーションを書き込むと、それは分散型アプリケーションになります。なぜならアプリケーションが動作しているイーサリアムのブロックチェーンプラットフォームは、P2Pネットワークで管理されている分散型コンピューターだからです。
分散型アプリケーションは、これまで単体のサーバのみにより運営されていた中央集権的アプリケーションでは実現できなかった機能を備えることができます。分散型アプリケーションは今後世界に大きなインパクトを与えるポテンシャルを秘めているのです。
このようなイーサリアムの詳細や、ETHトークンの利用用途については下記記事でまとめていますので、参考にしてみてください。
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第3位:リップル(XRP)
リップルは、アメリカのリップル社が提供している、ILPというテクノロジーを利用した国際送金サービスのことです。
リップル社が提供している送金サービスにはxCurrentとxRapidという2種類があります。
xCurrentは、ILPという新しい技術を利用した銀行間送金システムのことです。実はxCurrentは仮想通貨と何も関係がありません。
仮想通貨と関係してくるのはxRapidのほうです。xRapidはxCurrentが提供する銀行間送金システムを、一般の消費者・利用者向けに、ブリッジ通貨として仮想通貨XRPを利用する形で拡張したものです。
つまり仮想通貨XRPというのは、リップル社が提供するxRapidというシステムの中で利用される仮想通貨だということです。
このあたりの詳細については下記記事で解説していますので、参考にしてみてください。正確なリップルについての理解に必ず役立つはずです。
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第4位:ビットコインキャッシュ(BCH)
ビットコインキャッシュは2017年8月にビットコインからハードフォークした仮想通貨です。
ビットコインキャッシュを理解する上で必ず知っておきたいのが、ビットコインからハードフォークした理由です。
ビットコインキャッシュの開発者陣営は、スケーラビリティ問題への対応についてビットコインのメイン開発者陣営と対立したため、ハードフォークすることになりました。
ビットコインキャッシュ陣営は、取引きデータのまとまりであるブロックデータサイズの上限を上げることによるスケーラビリティ問題への対応を指示したのですが、メイン開発者陣営はそうではなかったのです。
結果としてビットコインキャッシュはブロックサイズを8MBにする仕様変更とともに、ビットコインからハードフォークして誕生しました。
このあたりの詳細については、下記記事を参考にしてみてください。
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第5位:イオス(EOS)
イオスはイーサリアムと同じ分散型アプリケーションのプラットフォームサービスです。
イーサリアムと異なる点は、ブロックチェーンプラットフォームが無料で利用できるというところです。
イーサリアムの場合はイーサリアムブロックチェーンでプログラムを動かすためにはETHトークンを消費する必要がありますが、イオスプラットフォームでは無料で利用することができます。
その他のイーサリアムとの違いやイオストークンの将来性については、下記記事で詳細に解説していますので参考にしてみてください。
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今回は2018年に入ってから、仮想通貨時価総額ランクトップ10の常連になっているEOS(イオス)について解説します。 EOSは、イーサリアム ...
最後に
以上、仮想通貨時価総額ランクトップ5の銘柄解説についてでした。
ビットコイン以外の各通貨については、どのような機能を持つ通貨なのかしっかりと理解している人は案外少ないです。
本稿で紹介されている詳細解説記事にも目を通してしっかりと理解すれば、世間一般で仮想通貨について詳しい部類に入ることが間違いなく出来ます。
今後は1位~5位だけではなく、6位以降の銘柄についても解説記事を書いていきますので、楽しみにしていただければと思います。